入院診療について

毎日の生活は、まず患者さんの病気の管理が基本となります。そのうえで、通常、数か月間の入院を経て家庭や社会へ復帰することを目的に、日常的な食事や歩行、排泄、入浴などの動作を改善するためのリハビリ・プログラム(総合実施計画)が医師の指示のもと、療法士や看護師などのチームによる検討の上、組まれます。

治療目標

TREATMENT GOAL

治療目標とは入院治療によって目指す状態のことです。患者さんと医師で確認し、情報を共有いたします。患者さんの現状とご事情などから以下のような目標をたてます。

  • 現在悩んでいる症状をとる、または抑える。
  • 認知治療などを行い、症状を繰り返さないように改善を図る
  • 再発を防ぐために、退院後のケアについて相談
  • 試験的に通学や通勤等を実施しながら治療する
  • 十分な休養をとり、自分を見つめなおす

治療内容

TREATMENT CONTENT

患者さん一人ひとりの症状やパーソナリティに合わせて投薬、生活指導、心理療法や作業療法を取り入れた治療プログラムを立てます。

 治療内容例
  • 医師による薬物療法と精神療法
    患者さまと信頼関係を築き、カウンセリング等によって治療を行う
  • 医師による家族相談、関係者会議の実施
  • 臨床心理師や作業療法士による個別の精神療法
  • 運動療法

    体操や散歩などの軽運動によってサポート

    作業療法

    手や体を使った作業を行うことで心身の機能回復や維持をサポート

    芸術療法

    歌や楽器の演奏、絵画や粘土細工、俳句等を通じて感情を開放し、こころの機能回復をサポート

    集団療法

    他者との関係づくりを見直し、社会復帰に向けての練習することが目的です。

入院期間について

LENGTH OF HOSPITAL STAY

入院中は患者さんの体調や気分の波、時間帯や気候による症状の変化などに合わせて、治療プログラムを調整していきます。

 認知症ケア病棟・ストレスケア病棟

目標に沿った治療内容とともに、入院期間もあらかじめ設定します。入院期間は、治療目標を優先して決める場合もありますが、入院期間を先に決め、それに合わせてムリのない治療目標をたてる場合もあります。
入院期間は大きく分けて以下の3つとなります。

  • 短期入院(1~3週間程度)
    家から離れた方がしっかり休める方、激しい症状を落ち着かせたい方に有効です。
  • 中期入院(1カ月以上3カ月程度)
    医師の治療で症状を落ち着かせ、専門家によるサポートで生活リズムを整え、自律に向かいます。
  • 長期入院(3ヶ月以上6ヶ月程度)
    長い時間をかけて病状が深刻化した方は回復にも時間を要します。
    また、地域に対応できる専門の医療機関がないという方も入院治療が有効です。

 回復期リハビリテーション病棟・医療療養病棟

入院できる期間は、疾患や傷病名によって日数が決められています。たとえば、脳梗塞や脳出血などは150日以内、高次脳機能障害(脳がダメージを受け、記憶・思考・言語などの機能が低下した状態)や脳卒中の重症例は180日以内、大腿骨頚部骨折、廃用症候群は90日以内、股関節・膝関節などの神経、筋や靭帯の損傷は60日以内となっています。実際には患者さんの状態やご希望、また退院先の状況によりそれぞれ異なるため、入院されてから主治医やスタッフと相談しながら決めて行きます。